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歯ぎしり 噛みしめ について

いよいよ梅雨入り本番、さらに暑くなり、ジメジメ!ムシムシ!そんなときは、なんだかストレスたまってしまいますよね。

そこで今回、噛むことに対するストレスの影響についてです。

ストレスから来るもの?

そう!皆さんは 「歯ぎしり」 や 「噛みしめ」 をまず思い浮かべるのではないでしょうか?

ギギギーと歯が強く擦れ合う時の音が出る歯ぎしりの他、歯を強く噛みしめたり、くいしばるクレンチング、歯と歯と小刻みすばやくかみ合わせカチカチ鳴らすタッピングがあります。これらは、昼夜問わず無意識に行います。

これらの3つをあわせてブラキシズムとか咬合神経症といいます。

歯ぎしりの原因については、直接原因なのか?直接的な原因のわからないものからなのか?よくわらないというのが現状です。一般的には、以下のようなことが考えられるとされています。

①精神的なストレスを抱えていて、さらにストレスにより眠りが浅い場合

②歯並びが悪かったり(不正咬合)、噛み合わせた時に均等に歯が接触しなくて、特定の歯が強く接触する噛み合わせになっている場合(早期接触や咬合性外傷)などです。

 

では、これらの症状を放置するとどうなるのか

 

まず、歯ぎしりのギシギシとした音は、他人に不快な思いをさせてしまいます。しかし、自分自身の身体にも重大な影響が出ます。

歯ぎしりが何年も続くと、間違いなく歯が急速に擦り減ります。その結果、咀嚼能率(そしゃくのうりつ)という、いわゆる食べ物を噛み砕く効率が低下し、噛み合わせが低くなります。

すると容貌の変化(とくに顔の下の方の部分)やアゴの関節に負担がかかり、顎関節症(がくかんせつしょう)になるという可能性がでてきます。

症状がひどい方だと、歯が欠けたり!歯が割れたり!なんてことも起こる場合があります。

さらに、歯を支えている歯肉や顎の骨に負担をかけ、歯周病を起こしたり、悪化させます。

 

では、一般的な治療法はどのようなものでしょうか?

 

①歯型をとって、それに合わせたマウスピースを作ります。夜間に 歯にかぶせるように装着して寝るようにします。これは、ナイトガード、バイトガード、バイトプレート、スプリントなど様々ないい方をされています。これを入れることによって、噛み合わせが1~2mm高くなり、顎の関節に無理がかからなくなり、側方への顎の動きがスムーズになり、歯ぎしりの癖がやがてとれることが期待できます。さらに、歯が削られることも防止するのに役立ちます。

 

②不正咬合や早期接触の治療をします。すなわち、歯並びを変える矯正治療をしたり、噛み合わせの高いところを少し削ります(咬合調整)。歯が抜けっぱなしになっていれば、ブリッジや義歯を入れて噛み合わせを回復させます。噛みあわせがひどくズレている場合は、①と合わせて矯正治療をすることもあります。

 

③夜寝るときには、「歯ぎしりをしたら目を覚ます」とか「くいしばりは歯に悪い」といった潜在意識をもって寝るようにしてもらう自己暗示法も人によっては有効です。

また、昼間の仕事中なども無意識に「食いしばり」などをしてしまう方も居ます。そんな時、私の指導法は、普段良く見るもの!例えば、携帯電話やパソコンなどの片隅に「歯のシール」などを貼っておいてください!と言っています。そのシールがふと視野に入ったとき!私に言われたことを思い出してもらうようにしています。

「歯のシールを見て」

「一瞬、止まって」

「噛みしめていないか?顎に力が入っていないか?確認!」

「医院で私に言われたことを思い出す」

「これはいけないことなんだ!」と再認識して、意識してもらう!

これを繰り返すことで、「無意識」を「意識」変える!!そんな指導をしています。

 

④さらにストレスや顎周囲の筋肉の緊張が強い人には、弱い精神安定剤を処方します。ただし、お薬を飲むと激しい眠気を催したり、体質によっては合わなかったりすることがあります。これはあくまで最終手段だと考えています。

 

では!症状も落ち着き、今後再発しないための諸注意は?

原因の大きなものにストレスがあります。ストレスを回避できればそれに越したことはありませんが、今の社会では、様々なストレスと無縁な生活はなかなかできることではありません。

次の日、早起きしなければならない時に、「明日は早起き!寝る前に朝5時に起きよう」と自分にいい聞かせて就寝すると、目覚まし時計が5時に鳴る前に目が覚めることがよくあります。

このように潜在意識に働きかけることが有効ですので、歯ぎしりは歯や顎、顎関節に悪いからやめなければならないと常日頃から意識していると、頻度が少なくなったり、治ることが期待できます。

また、 くいしばりは音が出ないので、なかなか発見できません。朝起きた時に顎が疲れたような気がすれば、就寝中にくいしばりをしている可能性があります。

先ほど言ったように、くいしばりは、昼間でも仕事など何かに集中している時くいしばってしまう人がいます。

自分の癖はなかなか意識されませんが、こんな時は、

「無意識」を「意識」変える!!

 

先ほどの「歯のシールによる自己暗示療法」 一度試してみてください。

 

村田歯科 横浜矯正歯科センター  村田正人

 

横浜の歯医者|村田歯科医院|横浜駅すぐの歯医者

  カテゴリ:歯ぎしり・噛みしめ・噛み癖, 噛み合わせ・顎関節症

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